山家遼 ZBrush活用術!公開講座
14日ヒューマンアカデミー東京校で、山家遼さんのセミナーが行われました。
山家遼(Yanbe Ryou)
1988年生。愛媛県出身。シドニー大学卒業後、2011年よりFuelVFXにてモデリングを担当。その後アジア、北アメリカ、ヨーロッパでの活動を経て、2013年8月より株式会社ModelingCafeに移籍。『るろうに剣心 京都大火編』など映画・ゲームのコンセプトデザインを手がける。ショートカットキーを独自にカスタマイズしたスピーディーな制作スタイルに定評があり、ワークショップの講師やライブスカルプティングでの活躍も目立つ新進気鋭のコンセプトアーティスト。
セミナーは、液晶ペンタブレット「Cintiq 24HD touch」を使ったライブスカルプティングをしながら行いました。
3DCG業界において、ZBrushはこれまで、キャラクターの造形ができあがった後にしわや毛穴などのテクスチャを加えるといった補助的な使われ方をしており、メインはMayaやMAXでした。しかし最近は、ZBrushの用途が大きく広がっており、クオリティの面でもスピードの面でも、キャラクターや小物、背景美術を問わず3Dで作品を作る際には欠かせないツールになっています。
ZBrushの魅力は、ポリゴンという単位を気にせずに作業ができるところです。オブジェクトを構成しているポリゴンの分割がとても細かく、少し引いた状態ではまったく見えなくなるため、粘土をこねているようなアナログに近い感覚で操作することができます。また一度造型したオブジェクトを複製するといったデジタルでなければできない操作も簡単にでき、ZBrushにはデジタルとアナログのメリットが融合されていると感じています。
会場にはWacomの最新、液晶ペンタブレットが体験出来るスペースもありました。